パン屋になるため旅をする

パン屋になるため旅をする②

尾道にも、また会いたい人、行きたいお店ができて嬉しいです。旅の醍醐味ですね。パン屋はなんとなく優しくしてもらえると、勝手に思ってます。特に今回は「元ドリアン研修生」だったからかもしれませんが。ドリアンで研修した人の中で、一番その特権を使った自信だけはあります。広島でも。

酒飲みなんで、師匠にだいぶご馳走にもなってしまいました。お金のかかる弟子でした。そこはすみません。

旅に出て、好きになった人のところに再訪する。好きになったら、ひとりの人と長い時間を共有した方が得る事も多いし、食事が更に楽しくなります。時々、他のお客さんに話しかけてもらえることもありますし。ぼくは人見知りで、基本的にはじめましては苦手ですが、好きなお店で一緒に食事してる人ならなんか大丈夫です。

昔は、スタンプラリー的なパン屋さん巡りだったり食事をしていました。でも、ある時すごく虚しい気持ちになりました。ワインもそうだと思います。勉強のために色々と飲んでいた時期もありますが、意中のつくり手さんが見つかったので、その人のワインがあれば注文します。テンション上がります。尊敬するクルトの古賀さんもコラムに書いてました。「スタンプラリーはおしまいにしよう」と。

今回、ビズーさんで好きなつくり手さんのワインが並んでいてやっぱりテンション上がりました。そんなワインが、岡本さんの絶妙なスパイス加減の料理と相まって、もう昇天でした。それと、ドリアンのパンの焼き戻し方が絶妙で、自分でやるより何倍も美味しく感じました。愛ですね。

いつか自分のパンも、そんな人に使ってもらえたら嬉しいです。その前に真っ当なものをつくれるように頑張ります。

こんな時だから特に、ひいきにしているお店に行って、パーッと飲みたい気持ちです。コロナの影響でイベントが中止になったり、予約のキャンセルが増えてるお店があるとよく聞きます。きっと消費者側の人は、出かける予定も減ってお金を持て余してるんじゃないでしょうか。(勝手な推測です)

確かに調子の悪い人は出かけるべきじゃないと思いますが、元気な人は美味しいもの食べに行ってより元気になった方がコロナも寄ってこない気がしてしまいます。ぼくは、貯金やばいけど思いっきり食事楽しんでます。中途半端じゃ得られんぞってスキマスイッチが言ってました。多分。

ハルデインの晴さんともそんな飲食の話をしました。2時間ぐらい。マジメな話もしたけど、晴さんがメキシコに行った話とかずっと笑ってた気がします。きっとコロナがいたら引いて帰ってたと思います。あとタコスが美味しくておかわりしました。わだち草(広島)のうどんを食べた時と同じ気持ちになりました。抵抗なくお腹に収まる感じ。不思議ですね。愛ですね。