ドリアン研修日記

ドリアン研修日記②

ドリアン研修日記②
甘ちゃんな自分を変えるために決意したことです。

研修終了後、まだ来年の春ですが、スペイン聖地巡礼の旅に出かけることにしました。逃げないようここで宣言です。約800kmの道のりを1ヶ月ほどかけて歩く予定です。旅の目的は、ヨーロッパのパンを取り巻く環境と文化を肌で感じて一次情報をたくさん取り込むこと。気候風土で移ろうパンの様子を熊本でのパンづくりに落とし込めたら、それも面白いと思うのです。それと、度胸のない自分にたくさん失敗をさせてあげて、独立という本番の舞台に弾みをつけて登りたいという気持ちもあります。旅を勧めてくださったのは師匠です。でも、決めたのは自分です。師匠が辿った道を歩きます。これも真似の一環です。

時間もお金も余裕はないです。それでも自分には必要だと感じました。実際に研修に来て身をもって感じたこと(一次情報)が、決して本やSNSを見ただけでは知ることのできなかったことばかりだからです。まだまだ学ぶこと山盛りです。旅も同じだと思います。スマホの画面を見てるだけじゃ知ることのできない情報が溢れているはずです。それを身体中に吸収して帰ってきたいのです。お客さんが感動するパンを焼くために。

最近、特にドリアンさんでの研修を重ねるにつれて、自分がパンを焼くことに使命感を抱くようになりました。パンも好きですが、正直、お米の方が好きです。ご飯とお味噌汁と納豆があればハッピーです。でも、軽度の小麦アレルギーでグルテン不耐症の自分が、パンを焼くことにすごく意味があると思ってます。パンが得意ではない人って、自分も含めてたくさんいると思います。でも、歴史的にパンが体に悪いなんてことはあるはずがないんです。もしそんなことがあったら、パンがなければ生きていけなかった国の人達はとっくに絶滅してるはずです。だから、日本のパンを取り巻く環境が変わることは、社会に大きな影響を与えるんじゃないかと思っています。この話は長くなるので、いつか旅の話とともに、直接お話できたらと思います。

百聞は一見に如かずとか温故知新なんて、昔の人は本当にうまい事を言ったなって思います。ドリアンさんに来て、その言葉の深みを更に感じる日々です。