北の国から

北の国から③

初登山を経験して、
その魅力にのめり込む人達の気持ちが、
理解できたわけで。

北海道へ来て、できることは何でもチャレンジしようと決めた。
寮の仲間のアドバイスをもらって尻別岳へ。

珍しく午前中で終わった畑仕事。
嬉しい勢いで当日に登る事を決めて。
初心者向けと聞いて油断していた部分もあったけど、想像以上に辛かった。

登山口でいきなり目に入った「今年もヒグマが出た!」の看板。
誰ともすれ違わない平日の登山道を、ビビリながら音楽大音量で。
最初はわりとなだらか。
1200mを過ぎたあたりからはずっと急勾配で、途中途中ロープをつたって登るほどでした。

それでもなんとか頂上へ。
叫びたいほどの達成感。
に浸る余裕もなく、突然周辺がガスってきて視界不良。
急いで下山をスタートしたものの、ここからが地獄でした。

急勾配にぬかるんだ道。
登りで脚に蓄積された乳酸で、生まれたての小鹿状態。
油断して滑ればただじゃ済まないというほど狭い道とヒグマに、死の恐怖を感じながら。

結局、行って帰って2時間でゴールできました。
達成感より安堵感。
そんなヒリヒリするような時間に、自分もすっかり魅了されてしまいました。

今、震える脚を引きずりながら、畑に行く準備をしています。
翌日に来た筋肉痛。まだまだ若いかもしれません。

来週は、今月唯一取った1日のお休みで羊蹄山に挑みます。
いつだってぼく達を癒してくれる羊蹄山。
町のシンボル的存在です。

いつか登ってみたかった。
いつ登る。今でしょ。
ってことで、バースデイ登山。

登りきった時、どんな気持ちになるのか、どんな景色が見えるのか。
今から楽しみです。